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記事: 雨と晴れのあわい|「しずくのおと-あさ-」が生まれるまで

雨と晴れのあわい|「しずくのおと-あさ-」が生まれるまで
制作ストーリー

雨と晴れのあわい|「しずくのおと-あさ-」が生まれるまで

今年も、紫陽花


昨年お届けした「しずくのおと」。

そして今年生まれた「しずくのおとーあさー」。

同じ名前を持ちながら、咲いている景色は少し違います。

なぜ、また紫陽花を作りたくなったのだろう。

我が家の庭には紫陽花が植えてあり、この季節になると少しずつ花開く。そんな時期なると、「ああ今年もこの季節が巡ってきたんだな」とどこか嬉しくなるのです。

我が家の紫陽花は、制作スペースからちょうど見える位置に植えてあります。

制作の合間に庭に目をやるたび、紫陽花はどこか、一凛の結びで表現したい表情の核に近いものがあるなと度々感じるのです。


目次

  • 今年も、紫陽花
  • 雨あがりの空気を
  • 「途中の時間」に惹かれる
  • 雨あがりをかたちに
  • だから、「しずくのおと-あさ-」


雨あがりの空気を

同じ紫陽花モチーフだけれど、昨年の「しずくのおと」とは少し咲いている景色が違う。

昨年の「しずくのおと」が夕刻に降る雨の中、しっとりと咲いている景色だとすると、今年の「しずくのおと-あさ-」は、雨あがりの朝に咲く景色。

今年表現したかったのは、雨そのものではなく、雨が上がったあとの空気でした。

雨が止んだあと。雲の隙間から少しだけ青空がのぞく。

葉の上に残った雨粒が、光を受けてきらりと輝く。

私はあの瞬間が好きです。

何かの序章のような空気を感じるから。

雨でもない、晴れでもないどこかに向かう途中の空気を表現したかった。

そういうなんとも名前も付けられない途中の時間、それは人生の中で意外とたくさんある。

気づけば、答えを早く探したがったり、早く次に進む方法ばかりを考えてしまう。

そんな私自身も、途中の時間を飛び越えたくなってしまうことがあります。

だからこそ、「なにかとなにかの間で揺れている時間」をテーマにしたかったのかもしれません。


「途中の時間」に惹かれる

「なにかが終わって、何かが始まる途中」。

その移ろいは、とても儚くて、掴みづらい。
けれど、その儚さが私はとても美しいなと感じてしまうのです。

名前もない時間、答えのない時間、余白のある時間。

その途中の時間を味わうことができたら、手で触れたら、日々をもっと豊かな彩りを感じることができるなと思う。

白と黒だけではない。その間の無限のグレー。そのグレーのグラデーションを感じ、表現したい。

一凛の結びもずっとどこかに行く途中、私自身もずっとずっと途中です。

日々の悩み、なかなか到達できない目標、変わりたい自分、もうたくさんある。けれど、以前に比べてずっと途中でいいのかなと少しずつ受け入れられるようになりました。

それが少しずつ表現したいものへの変化として表れているような気がしています。

そんな「途中の時間」を、花として表現するとしたらどんな姿になるのだろう。

そう考えながら、
今年のしずくのおとを形にしていきました。


雨あがりをかたちに

「しずくのおとーあさー」の表現もその思想が反映されています。

夕刻のしずくのおととは違う、雨上がりの朝の爽やかさ。花の色はもちろん、葉っぱの色も爽やかさをテーマに色選びをしました。

花全体の色もすこしずつグラデーションしていくような配置に。

また、紫陽花自体のモチーフも、昨年は少し趣のある「額紫陽花」を、今年はもうすこしパワーを感じるような「西洋紫陽花」をモチーフにしています。

細部のデザインも少しずつ違うので、実物を手にとってくださった方はよく観察してみてください。


だから、「しずくのおと-あさ-」

今年の紫陽花は、ひとことで言うならば「雨と晴れのあわいに咲く紫陽花」。

その「間」を表現したのが「しずくのおとーあさー」

雨あがりのしっとりした空気、晴れた太陽をきらきらと反射する雨粒。

その情景に次の何かが始まりそうな、どこか迎えそうな、そんな空気を感じるのは私だけではないはず。

雨でもない、晴れでもない。

その間にある、
名前のつかない時間。

今年の「しずくのおとーあさー」は、
そんな景色を映した一輪です。


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「しずくのおと-あさ-」商品ページはこちら

「しずくのおと-あさ-」雨あがりの朝に咲く風景をイメージした一輪。

 



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