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記事: 「祈り」をかたちに ─ 冬の水引花「いのりのうた」が生まれるまで

「祈り」をかたちに ─ 冬の水引花「いのりのうた」が生まれるまで

「祈り」をかたちに ─ 冬の水引花「いのりのうた」が生まれるまで

—— 祈りをかたちにするということ

12月5日に発売した、冬の水引花「いのりのうた」。名前のとおり、「祈り」をテーマにした一輪です。

「祈り」をテーマに選んだ理由、「いのり」の意味、モチーフに込められた想いなど、「いのりのうた」が出来上がるまでの物語を、ここに記しておきたいと思います。

・「いのりのうた」を手に取っていただいた方、
・ご覧になってくださった方、
・これからお迎えをご検討中の方にとって——

この一輪の奥行きを感じていただき、「こんな見方もあるんだな」と、ひとつでも発見を持ち帰っていただけたら嬉しいです。

では、どうぞゆっくりご覧ください。

 


目次

「いのりのうた」が生まれた「種」
「祈り」という言葉と向き合う
「いのり」をかたちに
結び終えた、そのあとで



「いのりのうた」が生まれた「種」

一凛の結びの水引花には、咲くための「種」が必ず存在します。

それは、作家自身の中に、もしくは、世界の中に——。

「いのりのうた」の種は、クリスマスでした。

冬の一大イベントであるクリスマスに、ぜひ水引の一輪を咲かせてみたかったのです。

クリスマスにぴったりなテーマは何だろうと考えたとき、思い出されたのが「祈り」という言葉でした。

大切な人に想いを馳せる時間が長くなるイベント。そのニュアンスが、「祈り」という言葉に一番近いと感じました。

 


「祈り」という言葉と向き合う

遠くの「祈り」と、近くの「いのり」

「祈り」という言葉には、壮大で威厳があり、大きな願いというイメージがあります。

しかし今回「いのりのうた」に込めたのは、もう少し身近な「いのり」です。

例えば、世界平和や差別がなくなればいいのに、という種類の祈りは、私自身のなかから「切なる願い」としては出てきませんでした。

そうではなく、大切な人たちが今日も穏やかに暮らしていてほしい、幸せであってほしい。

そういう、とても身近な願い。それが「いのりのうた」の根底に流れる「いのり」です。

逆に、遠くの幸せを願う「祈り」は、まだ私には作品にできないなと感じています。

私が肌で、心で感じて、血肉になっている感覚からしか、まだ作品は作れません。

作家としても、人としても、まだまだ未熟なのだと思います。

 


「いのり」をどう表現するか

今回の作品づくりで参考にしたのは、音楽でした。

具体的な曲名は明言しませんが、「いのりのうた」のトーンを決めた「とある一曲」があります。

もうだいぶ前の曲ですが、この冬の時期になると、ふと思い出す一曲です。

その曲には「祈り」という言葉は出てきません。けれど、大人になった今あらためて聴くと、とても大切な人に祈りを捧げている曲なのだと感じられるようになりました。

その曲に流れている温度や色のようなものを、「いのり」をテーマにしたこの水引花で表現できないか。

そんな問いを立てながら、製作を進めていました。

 


「いのり」をかたちに

白をメインカラーにした理由

クリスマスらしさを演出するなら、赤や緑という選択肢もありました。

けれど、そこはあまり作為的にはなりたくなかった。

なぜなら「いのり」という、とても純度の高いテーマだったからです。

「祈り」という言葉から連想されるのは、純粋、清らか、静謐といった感覚。

そして思い起こされる風景は、雪景色、冬の朝の白い息、真っ白な教会でした。

そうした自分の感覚を一番に信用した結果、白を基調とした一輪になりました。



すずらんとラナンキュラス

中央に配置したのはラナンキュラス。花言葉は「深い愛」です。

周りを覆うのはすずらんで、花言葉は「幸せが再び訪れる」。

「大切な人に向けた祈り」をテーマにしたこの一輪には、とても自然な組み合わせでした。

本来、すずらんは冬に咲く花ではありません。けれどここでは、「祈り」というテーマを形に昇華した象徴として結んでいます。

これが、水引花ならではの魅力だと思っています。リアルなお花をモデルにしながら、水引であえて表現しなおす。

その意味は、結ぶ過程そのものに、想いや世界観を込めていけることにあると感じています。

 


結び終えた、そのあとで

「いのりのうた」に感じた、迷い

一凛の結びの作品のなかでも、かなり静かな佇まいの一輪です。

色数も少なく、画面を通して見たときのインパクトは控えめ。

「これでいいのだろうか」と、迷いがなかったわけではありません。

けれど、作為的に計画した表現ではなかったからこそ、とても純粋な一輪になったのだと思います。

お客様のもとへお届けする瞬間、感覚に純粋に従ってよかったと、心から思えるのです。

感覚に純粋に従ってよかったと、心から思えるのです。

 


制作前後で変わったこと

「みのりのとき」のようなカラフルな表現から、色数をぎゅっと絞った「いのりのうた」。

イメージでいうならば、「みのりのとき」は収穫祭のようなお祝いムードが漂う一輪でしたが、「いのりのうた」はどこか教会のような静謐な一輪となりました。

こうした表現もできるのだという発見があり、またひとつ、表現の幅が広がったと感じています。

そして「祈り」というテーマを深く掘り下げたことで、人生のなかで祈りを捧げるほど大切なものが、はっきりと輪郭を持って見えるようになりました。

それはきっと、「いのりのうた」が私自身にくれたクリスマスプレゼントなのだと感じています。

 


「いのりのうた」を迎え入れたら…

「いのりのうた」の種はクリスマスでしたが、クリスマス限定の花ではありません。

冬の冷たい空気の中、心の奥までじんわり届く温かな光。

大切な人を想うときに、心の中心が静かに温まるような感覚。

  • 大切な存在を想うきっかけが欲しいとき

  • 自分を労わりたいとき

  • 大切な人に、この一輪を気持ちとして届けたいとき

そんな瞬間に、そっと寄り添えたら嬉しいです。

暮らしに溶け込む、ささやかな儀式のように。一輪挿しに飾っていただけたら、清らかな空気と、やわらかな温度が流れ込むことと思います。

そんな祈りを込めた「いのりのうた」。

一凛の結びの冬の一輪として、心に留めていただけたら嬉しいです。

 


最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
「いのりのうた」が、あなたの大切な祈りに寄り添う存在でありますように。


「いのりのうた」商品ページはこちら


「いのりのうた」
祈りをテーマに結んだ、一凛の結びの冬の一輪。

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