記事: 暮らしは、創造の源泉

暮らしは、創造の源泉
目次
暮らしは、創造の源泉

一凛の結びの作品は、
どこか遠くに旅した景色から生まれるわけでもなく、
制作机の前だけで完成するものでもありません。
多くは、
日々の暮らしのなかで、作品が育っていきます。
暮らしは、私だけの美しさに出会う場所。
一凛の結びの作品の中には「景色」が込められています。
.
また今年も春が巡ってきたなと感じる、新生活の朝。
雨あがり、しずくしたたる朝の庭。
夏の光が窓から差し込む瞬間。
秋の果実が豊かに実るとき。
寒い冬に、食卓を囲みながら、大切な人の幸せを願うとき。
.
.
この景色を作品に込めたい。
そう感じるのはいつも
「暮らしのなかで見つけた美しさ」からでした。
スーパーで買った果物のたわわが美しかった。
キッチンの蛇口までぴかぴかに光っている朝食後。
カーテンに映る庭木の影が、季節によって変わること。
床に散らばったおもちゃの配置が芸術的だった。
窓から見える、隣の家の壁の柄がよく見ると、すごくきれいだと発見したとき。
カップのコーヒーの黒のなかにもきらっと輝く光があること。


旅先の絶景じゃなくてもいい。
素敵なホテルの窓から見える景色じゃなくてもいい。
日々の何気ない暮らしのなかの
私だけが感じられる
ほんのささやかな美しさを見つけるのがとても楽しい。
誰も気に留めないような景色に、
美しさを感じられたとき、
私はすごく喜びを感じるのです。
だって、
それは私だけが見つけた私だけの美しさだから。
そんなささやかな景色の中から見つけた美しさを
作品として残したい。
だから、私にとっては
「暮らしが、創造の源泉」なのです。
暮らしは、迷いをほどく道しるべ。
一凛の結びの歩みのなかで、
何度も迷いに出会う。
結びをどう構成して一輪をつくるのか。
どうしたらこの作品への想いが伝わるのか。
作品で何を届けたいんだろうか。
本当にこの道でいいのだろうか。
そんな思いが巡ったとき、私は
制作机から離れて、ひたすら家事をします。
食器を洗う。
洗濯物を畳む。
料理をする。
床を掃く。
そしてたまに散歩に行く。

何も考えずに手と足を動かす。
そうすると、頭の中でこんがらがっていた迷いの糸が
するするとほどけていく音がする。
頭のなかに立ち込めていた霧が、
少しずつ晴れてくる感覚がある。
家事は、わたしにとって瞑想のようなもの。
暮らしは、心と頭を整えてくれる場所なのかもしれません。
暮らしから、一輪をつくる。

私が美しいと感じるのは、
旅先の絶景ではなく、
日々の暮らしの景色。
誰も気に留めないような風景の中に、
自分だけの美しさを見つけること。
そんな小さな発見を、
これからも一輪ずつ、
花にして届けていけたら。
最後まで読んでくださり、
ありがとうございました。
ブログでは、作品の背景を。
LINEでは、一輪が生まれるまでの景色や、
季節のお花、販売のお知らせをお届けしています。
