記事: 「ひかりのいろ」が生まれるまでの物語

「ひかりのいろ」が生まれるまでの物語
「ひかりのいろ」が生まれるまでの物語
──しずくのあと、そっと咲くやさしいひかり──
季節がうつろい、雨がやみ、空にやさしい光が差し込むように。静けさを越えたその先に、そっと咲くやさしいひまわり。
それが「ひかりのいろ」です。
前作「しずくのおと」は、雨の中にいるような“静かな癒し”をテーマにした一輪でした。雨音に包まれるような、しっとりとした強さと美しさ。
そして季節は進み、つぎに思い浮かんだのは「ひまわり」。ただし、“圧倒的な明るさ”ではなく、“そっと寄り添う光”のような存在として。
あのしずくがあったから、この光に気づけた——
そんな物語が、自然と続いていったのです。

目次
- 「ひかりのいろ」が生まれるまでの物語
- ひまわりを「やさしい光」で表現するということ
- 一度つくったことのある「ひまわり」
- あの「名画のひまわり」がヒント
- この作品を届けたいのは、どんな人?
- いま、わたしが毎日眺めている光
- 「ひかりのいろ」商品ページはこちら
ひまわりを「やさしい光」で表現するということ
今回のテーマは、「夏のやさしいひかり」。そのやさしさをどう水引で表現するか、とても悩みました。
使ったのは「プラチナ水引」と呼ばれる、上品に光を反射する水引。実はその中でも異なる種類のプラチナ水引を2色組み合わせて、柔らかさのグラデーションをつけています。
花びら部分も黄色を2色使い、ひまわりの種の部分には深みを出す色味を加えることで、ひとくちに“光”といっても、単調でない、奥行きあるやさしさを表現しました。

一度つくったことのある「ひまわり」
実は以前もひまわりモチーフのお花を作ったことがあり、その時の作り方をベースにして今回も制作する予定でした。
けれど、最終的に「ひかりのいろ」の製作手順は全く異なるものになりました。この1年で少しずつ積み重ねてきた製作技術の向上、そして「ひかりのいろ」で表現したいものを表現するには?
それを突き詰めていった結果、より繊細で、より柔らかい表現になっていきました。
3輪の花たち、それぞれに少しずつ表情をつけて、大きさやボリュームも微調整しながらの製作。“思ったよりずっと難しかった”というのが正直なところです。
けれど、完成したときは思わず「そうそう、これこれ!」と声が出ました。やりたいこと、伝えたいことが、やっとカタチになった瞬間でした。

あの「名画のひまわり」がヒント
制作中、頭の片隅にあったのが、あの名画「ゴッホのひまわり」でした。といっても、試作段階ではあの絵にどんな意味が込められているのか、詳しくは知らなくて。
ただただ、自分が表現したい“やさしい光”のイメージと、どこか似ているように感じたのです。
のちのち調べてみて驚いたのは、ゴッホがあの作品に込めた想いや背景が、「ひかりのいろ」が届けたい気持ちとどこか通じるものがあったということ。
黄色は、ただまぶしいだけの色ではなく、誰かのそばでそっと咲くような、あたたかい光でもある。そんな重なりに、自分自身も励まされるような気持ちになりました。

出典:Vincent van Gogh, Sunflowers, Public domain, via Wikimedia Commons
この作品を届けたいのは、どんな人?
日々のなかで、うまくいかないことってたくさんありますよね。
わたし自身、5歳と2歳の子どもを育てているので、「全然座ってごはん食べてくれないじゃない!」なんて日常茶飯事です(笑)。
でも、そんな“小さなうまくいかなさ”と向き合って、それでも静かに前を向いていこうとする人に、この「ひかりのいろ」を届けたいと思っています。
もちろん、それがもっと人生の大きな岐路でも、“なんだか今日はちょっとだけ元気が欲しい”というときでも。そっと光を灯すような存在になれたら、うれしいです。

いま、わたしが毎日眺めている光
「ひかりのいろ」が完成したあと、我が家のリビングやダイニングに飾っています。朝、ふと目に入るたびに「ああ、やっぱりかわいいな」って、微笑んでしまいます。
ブーケのように束ねた3輪のお花。水引でつくる季節のお花シリーズとしては初の構成でしたが、それぞれの花がしっかり個性をもって咲いてくれています。
わたし自身が毎日体感しているこの“やさしいパワー”を、誰かの暮らしのなかにもお届けできたら。そんな想いを込めた作品です。

「ひかりのいろ」商品ページはこちら
◌ 真鍮の一輪挿しとセットでも◎
ひかりのいろ & PIKE セット|夏の光の水引花と、真鍮の一輪挿し(選べる3種)
【ご注文にあたって】
「ひかりのいろ」は受注制作にてお作りしています。
お届けまで少しお時間をいただきますが、ご注文くださったその想いに、精一杯お応えできるよう、ひとつひとつ丁寧にお届けいたします。